大腸カメラについて

1.大腸カメラ(大腸内視鏡検査)とは

柔らかく細長いチューブ状のカメラを肛門から挿入して大腸と小腸の一部を観察し、大腸ポリープ、大腸癌、炎症性腸疾患などの診断を行う検査です。
生検(組織の一部を採取する検査)を行うことで、見つかった病変の良性・悪性を判断することもできます。
当院には内視鏡専門医が在籍しておりますのでお気軽にご相談ください。

2.大腸カメラをお勧めする症状

このような症状ありませんか?

☑健康診断や人間ドックで便潜血が陽性であった
☑便に血が混じっている、拭いた紙に血がついている
☑便秘や下痢を繰り返している、下腹部の痛みや違和感がある
☑兄弟や両親などの身近な血縁者に大腸ポリープや大腸癌の方がおられる


上記はあくまで一例ですので胃カメラを受けた方が良いかどうかお悩みの場合には
お気軽にご相談ください。

3.当院の大腸カメラの特徴

大腸カメラはつらいという印象をお持ちの方もおられるかもしれません。
当院では安心して少しでも苦痛が少なく検査を受けていただけるよう心がけており、以下のような方法で実施しております。

@院内下剤
当院ではプライバシーに配慮した院内の前処置室で下剤を服用頂いております。
「大腸カメラが初めてで一人で下剤を飲めるか不安」、「自宅から病院までの間にトイレに行きたくならないか不安」といった方も安心して検査を受けていただけます。
 
A鎮静剤
ご希望の方には鎮静剤(眠くなるお薬です)を使用しております。
検査前に薬を注射し、ウトウトした状態で検査を受けていただけますので苦痛を減らすことができます。
※鎮静剤の効き方には個人差があります
※薬の効き目が切れるまで院内で休んでいただきます。検査直後は運転ができません。
 
B炭酸ガス送気
従来、大腸を観察する際には空気をカメラから注入して腸を膨らませていました。
この方法は病変の見落としを少なくするのに有用ですが「お腹の張り」や「痛み」を伴うことが多く、大腸検査が辛いといわれる理由の一つでした。
当院では炭酸ガス送気装置を導入しており、空気の代わりに二酸化炭素(CO2)を使用しています。CO2は空気と比較して生体内で素早く吸収・排泄される性質があるため「お腹の張り」や「痛み」が軽減され苦痛が少なくなります。

検査を受けるまでの流れ

検査は月、火、木、金曜日に行っております。
@検査前日
朝食:普段通り摂取してください。
昼食:大腸検査食を摂取してください。
夕食:20時までに大腸検査食を摂取してください。
就寝前:事前に処方させていただく下剤を服用してください。
※薬は普段通り服用してください。
※水分はしっかり摂取してください(水、お茶、コーヒーなど)。
※牛乳、乳製品、野菜ジュース、果汁の入ったジュースは腸に残りやすいので避けてください。
    
A検査当日
朝食は摂取せず、朝9時ごろ来院してください。
薬は事前に指示のあったもののみ服用してください。

来院後に1.8リットルの水に溶かした検査前処置用下剤を2時間程かけて数回に分けてお飲みいただきます。
現在当院でお出ししている下剤はスポーツ飲料のような味のため、以前の下剤より服用しやすくなっています。
服用から約1時間たつと排便が頻回になりますが、2時間ほどすれば落ち着いてきます。便が透明で黄色の水様になれば検査が可能です。

B検査
左脇を下にして、ひざを少し曲げた状態でベッドに横になります。
肛門から直径約13mmの内視鏡を入れ、10分ほどかけて大腸の一番奥まで挿入します。カメラを引き抜きながら腸内をじっくり観察します。
※検査に要する時間は、腸の長さや形状により個人差があります。
必要に応じて生検(組織採取)を行います。
    
C検査後
診察室で撮影した画像を見ながら、検査結果を説明いたします。
鎮静剤を使用した場合は説明前に薬の効果が切れるまで院内で休んでいただきます。
生検を行った場合には、約1週間後に結果を聞きに来院いただきます。

検査料金(保険 3割負担の方)

 大腸カメラ     5,200円
 生検・病理組織検査     3500-8000円

 ※この他に初/再診料がかかります。